【GAS×Gmail特集】Gmailの添付ファイルを自動保存する方法

2025年5月17日2025年5月25日

Gmailで毎日届く請求書や報告書の添付ファイルを、手動で保存していませんか？

本記事では、Google Apps Script（GAS）を使ってGmailの添付ファイルを自動でGoogleドライブに保存する方法を、初心者向けにわかりやすく解説します。

この記事でわかること

GASとは？簡単な概要とメリット
Gmail添付ファイルの自動保存の仕組み
実際に使えるGASコードと設定手順
よく使う検索条件（クエリ）の例
自動実行（トリガー）設定と注意点

Google Apps Script（GAS）とは？

GASとは、Googleの提供する無料の自動化ツールで、JavaScriptベースでGmailやGoogleドライブなどを操作できます。
プログラミング初心者でも、テンプレートを使えば簡単に自動化を始められます。

Google Apps Script（GAS）の基礎知識は別記事で紹介してますので参考に読んでみてくださいね

GASでGmailの添付ファイルを自動保存するメリット

📥 添付ファイルの手動保存から解放される
⏳ 作業時間の短縮＆ヒューマンエラー防止
🔄 ドライブ上で自動バックアップが可能
📁 メールの内容に応じてファイルを自動整理できる

GASでGmailの添付ファイルをGoogleドライブに保存するコード


function saveAttachmentsToDrive() {
  const labelName = "Processed";
  const searchQuery = 'has:attachment subject:"レポート" newer_than:7d'; // 条件は自由に変更可能
  const folderId = "YOUR_FOLDER_ID_HERE"; // Googleドライブの保存先フォルダIDを入力

  const label = getOrCreateLabel(labelName);
  const threads = GmailApp.search(`${searchQuery} -label:${labelName}`);
  const folder = DriveApp.getFolderById(folderId);

  for (const thread of threads) {
    const messages = thread.getMessages();
    for (const message of messages) {
      const attachments = message.getAttachments();
      attachments.forEach(file => {
        folder.createFile(file.copyBlob());
      });
    }
    thread.addLabel(label); // 処理済みラベルを付けて重複処理防止
  }
}

function getOrCreateLabel(name) {
  const label = GmailApp.getUserLabelByName(name);
  return label || GmailApp.createLabel(name);
}

🔍 よく使うGmail検索条件（クエリ）の例

検索条件（searchQuery）には、以下のような演算子を組み合わせて自由に指定できます。

演算子	説明
`subject:キーワード`	件名に特定のキーワードを含む
`subject:"レポート" OR subject:"請求書"`	件名に複数のキーワードを含む（どちらか）
`from:xxx@example.com`	特定の送信者からのメールを対象
`is:unread`	未読メールのみ対象
`newer_than:2d`	過去2日以内に届いたメールのみ対象