【GAS×Gmail特集】GASでGmailを複数人に一括送信する方法

2025年5月16日2025年5月25日

業務でよくある「同じ内容を複数人に送るメール」。一人ひとりに手動で送信するのは非効率ですよね。

そんなときに便利なのが、Google Apps Script（GAS）を使ったGmail複数人一括送信の自動化です。

この記事では、スプレッドシートとGASを使って複数人に一括でメール送信する方法を、初心者にもわかりやすく解説します。

この記事でわかること

GASとは？初心者でもできる自動化の基本
Gmailで複数人に一括送信するスクリプトの作り方
Googleスプレッドシートとの連携手順
送信済みチェック機能の追加方法
実行・許可設定の具体的な流れ

GASとは？Googleサービスを自動化できる便利ツール

Google Apps Script（GAS）は、Googleが提供する無料のスクリプトサービスで、スプレッドシートやGmailなどのGoogleサービスを自動化できます。

GASについてはこちらに記事でも紹介しています。

スプレッドシートで送信先を管理する

Gmailで複数人に一括送信するには、送信先リストをGoogleスプレッドシートで管理します。

以下のような表を用意しましょう。

名前	メールアドレス	件名	本文
田中太郎	tanaka@example.com	ご案内	○○の件についてご連絡いたします。
鈴木花子	suzuki@example.com	ご案内	△△の件についてご連絡いたします。

GASでGmailを複数人に一括送信するコード

スプレッドシート上部の「拡張機能 → Apps Script」を開き、以下のスクリプトを貼り付けてください。


function sendEmails() {
  const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
  const data = sheet.getDataRange().getValues();

  for (let i = 1; i &lt; data.length; i++) {
    const name = data[i][0];
    const email = data[i][1];
    const subject = data[i][2];
    const body = data[i][3];

    GmailApp.sendEmail(email, subject, body);
  }

  Logger.log("複数人への一括送信が完了しました。");
}

スクリプトの実行方法と権限の設定

スクリプトを保存（Ctrl + S）
関数 sendEmails を選択し、▶ボタンで実行
初回のみ、Gmailへのアクセス許可を求められるので「許可」

【再送防止】送信済みチェック機能の追加

同じ人に何度も送らないように、送信済みかどうかを判定するコードに変更することもできます。


function sendEmailsWithCheck() {
  const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
  const data = sheet.getDataRange().getValues();

  for (let i = 1; i &lt; data.length; i++) {
    const email = data[i][1];
    const subject = data[i][2];
    const body = data[i][3];
    const status = data[i][4]; // ステータス列

    if (status !== '送信済み') {
      GmailApp.sendEmail(email, subject, body);
      sheet.getRange(i + 1, 5).setValue('送信済み');
    }
  }
}